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ｱｲﾌﾘｰﾄﾞ｢さぁて♪うちは今夜の宴の料理を作りに行かないと♪｣
柚梨｢あ、私手伝います｣
ｱｲﾌﾘｰﾄﾞ｢今日は良いわよぉ♪だから、ルカさんと一緒に先に甲板に行ってて♪じゃっ♪｣
そう言うと出て行くｱｲﾌﾘｰﾄﾞを見送ると、ルカは柚梨に見直った。
ﾙｶ｢ｱｲﾌﾘｰﾄﾞさん、凄く楽しそうでしたね？今日のお料理が楽しみです｣
柚梨｢そうなんですか？私もどんな料理が出るのか凄く楽しみです｣
ﾙｶ｢それでは、私達は甲板に向かいましょうか？皆さんも居ると思うので｣
柚梨｢はい♪｣
そう言うと、ルカは柚梨を連れて甲板へと向かった。
其処には既に一緒に来たシンタローとわんたろーが待っていた。
ｼﾝﾀﾛｰ｢柚梨♪此処すげぇよ!! なぁ、後で一緒に探検しに行こうぜ♪｣
柚梨｢子供かあんたは!? 余りシンさんに迷惑掛けるんじゃないわよ!?｣
ﾜﾝﾀﾛｰ｢大丈夫だ。俺がちゃんと見てるから。柚梨の方は大丈夫そうだな｣
ﾙｶ｢大丈夫ですよ？柚梨さんに手を出す怖いもの知らずはこの船には居ませんから｣
柚梨｢えっ!?｣
ﾜﾝﾀﾛｰ｢はっ!?｣
ルカの言葉に柚梨とわんたろーは目を瞬かせ、ルカを見詰めた。
ﾙｶ｢それにシンタローさんとわんたろーさんに手を出す人も居ませんよ？何て言っても３人はアキさんのお気に入りですから｣
ﾜﾝﾀﾛｰ｢柚梨は兎も角、俺やシンタもですか？｣
ﾙｶ｢はい。アキは自分の気に入った人にしか悪戯しませんから｣
ﾜﾝﾀﾛｰ｢はぁ…｣
ルカの言葉にわんたろーは微妙な顔で返事とも言えぬ声を漏らした。
黒猫に気に入られるのは有り難いとも思う。だけどそれで悪戯をされるのかと思うと、嬉しいような嬉しくないような戸惑った声だった。
黒猫｢柚梨ぃ♪この船の人に虐められたらｱﾀｼに言うんだよぉ♪ｱﾀｼが懲らしめるから♪｣
柚梨｢…私を虐める人…？…不安にさせる人なら１人居るわ｣
黒猫｢何っ!? 誰!? ｱﾀｼの柚梨を不安にさせるのは!! 許さん!!｣
柚梨｢貴女｣
黒猫｢えっ!? ｱﾀｼ!? えっと…｣
ﾀﾞｷｼ｢ﾌﾌﾌ…それは許せないよなぁ♪柚梨ちゃんを不安にさせる奴は懲らしめないとなぁ♪｣
何時の間にか背後に立っていたダキシが不敵な笑みを浮かべながら黒猫の頭を鷲掴みにした。
黒猫｢ダキしゃん…痛いですぅ…｣
ﾀﾞｷｼ｢俺はお前の大切な柚梨ちゃんの為に泣く泣くしてるんだぞ♪｣
黒猫｢にゃ～…それにしては楽しそうですぅ｣
ｱｲﾌﾘｰﾄﾞ｢はいはい、アキもダッちゃんも遊んでないで手伝ってくれるぅ♪｣
黒猫を掴む手に力を入れようとした瞬間、ｱｲﾌﾘｰﾄﾞが２人に声を掛けた。
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