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街の中で二人はある計画を話し合っていた。
そうそれは、この街を出て旅に出る計画。
もちろん二人だけの秘密だ。
「イカダで海に出る計画は?」
「高波があるから大きいイカダじゃないとダメよ」
「なら山を越えてとなり街に出る計画は?」
「私がもたないため却下」
計画は難航を辿るばかりだった。
「私こういうの初めてだから楽しみだね」
「オレはとなり街まで行ったことあるからな」
「となり街には何があるの?」
「となり街には…」
そんなたわいもない会話を続けアンは楽しそうに話を聞いていた。
すると、そこから
「ロキ、また嬢ちゃん連れてデートかい?」
いつもの炭鉱で働いているおじさんが声をかけてきた。
「うるせーよ!俺の勝手だろ!?」
顔を真っ赤にさせながらアンに気づかれないように顔を背けた。
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