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「そんなことより、例のアレ持って来たか?」
「もちろん!持ってきたよ」
じゃあ行こうかと言い二人はある場所へ向かう。
「着いたぞ。まだ元気にいるかな」
たどり着いた場所はあまり人だかりがない路地裏であった。
そこには大量の猫の姿が見えた。
「みんないるね」
「よしよし、いい子にしてたか?」
そばにいた猫を可愛がるように優しく撫でた。
アンとロキは街で捨てられていた猫達を拾い、この人だかりのいない路地裏で飼っていたのだ。
もちろん誰からも了承は貰っていない。
秘密で飼っているのだ。
アンはリュックの中から大量の餌のような物を容器の中にいれ置いた。
するとさっきまで大人しかった猫達が嬉しそうに集まってきた。
やっぱり連れてきて正解だったねと言うとロキは周りを見渡した。
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