第1章

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「どういうことか、...説明して貰おうか」 刑事風に聞いてみると、そんなことには一切触れずにヘラヘラと内容を説明しだす妹。 「いやー、親がゲーム会社に勤めてる友達から聴いたんだけどさ。今ネットで応募やってるーって」 「それがこの...ベータ?テスターとやらか」 「そそっ。なんか世界初のバーチャルゲーム機...とか言ってた!んで、面白そうだから私と兄貴の名前で応募してみた」 「ほーそうかそうか...、待ってバーチャルってどういうことですか」 え?SAO?リンクスタートな感じのアレか?魔法とか剣とか銃でドッカーンなやつなのか?小さなキャワイイ妖精さんにパパって呼んでもらえるのか? 「................悪くないな」 「兄貴の表情筋キモい」 あっ、心が折れた。 「それにしても...すごいね、応募したの全世界に何千万人っているのに!」 へぇー...世の中はそんな事に興を燃やしていたのですか...。俺もゲーム嫌いじゃないけどさー、むしろ好きだよ大好き...純粋に嬉しいけども...。 バーチャルゲームってなんか怖くね? どんな原理で動くんだよ...。 「どうせビビリの兄貴のことだから、ゲーム怖いんでしょ?」 「はっ?!んなわけねぇだろばーかばーか」 怖いです。 ゲームから何かの手違いで出られなくなったとか...なったりしたりしたらどうすんだよおおおおお! 「あ、その紙2枚重なってない?」 そう言われハッとして手元の紙を見ると、確かに裏にもう一枚あることに気がついた。 ずらして後ろに張り付いていた紙を見ると、一枚目に入り切らなかったのか、短い文章が書かれていた。 『なお、参加していただいた方には、当社のゲーム関連商品を今後全て無償とさせていただきます。』 「本社の場所ってどこ?」 「ググれ」
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