恋慕吐露
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廊下をわたり、下駄箱を抜け、校門を潜り。 並んで歩く二人。 しかし、一度出鼻を挫かれた彩乃は上手く会話を切り出す事が出来ず、黙ったまま歩を進め… 「あ…」 とうとう帰宅路の別れ道に差し掛かってしまう。 「えっと…彩乃ちゃん?」 困ったような笑みで、袖口を掴む彩乃を見つめる仄香。 その優しい瞳を見、揺らぎを振り切った彩乃は――
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