第1章

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花の香り~矢神side… 結局あれから寝れたのがいいが次目覚めると登校時間8時を過ぎていた 「ヤバい寝坊した!!」 急いでベッドから飛び降りると何かをブニュッと踏んだ… 「げ…こんな所でよく寝れたな」 そこにはベッドとテーブルの僅かな隙間にお腹だけ出している友紀が仰向けに寝ていた 仕方ない起こすか… 「おい!!起きろ友紀!!」 しかし反応無し… じゃあこれはどうだ?… 「あれ唐揚げちゃんがいる!!食べようかな~」 わざと耳元で言うと 「えっ?!!どこどこ!!」 思ってた通り目がぱっちり開き唐揚げを探し始めた 「…よし行くぞ友紀!!」 そしてその手掴んで外に連れだした … いつもの通りの道を走っていく 「寛ちゃん唐揚げどこ?それに何かお腹いたいよ~」 「時間がないんだよ急ぐぞ!!」 「寛ちゃん強引~」 子供みたいな友紀を引っ張って行く 俺は親かってんの… すると自分の実家の花屋が見えた 「もう俺無理だわ、寛ちゃん家のトイレ借りるね」 「ちょっと待って!…」 そして先程の友紀とは思えないくらいのスピードで自分の実家の家の方に向かって走りだしてしまった 「すいません…これ、彼方の方が落としていきましたよ」 友紀の変わりように呆気にとられていて目の前の彼にきずかなかった 「あ!…すいません」 そうこの前友紀の誕生日にあげた唐揚げのキーホルダーつきのペンだった 改めて礼を言おうと顔を上げたとき 何故か雨も降ってないのに紫の傘をさしていた それに黒いスーツだった 日除けかな… 「では私はこれで…」 そう彼が自分の横を通り過ぎた 何か…懐かしい花の香りがした
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