第1章

3/11
前へ
/11ページ
次へ
いつも通り学校に行き、着替えて走って疲れて。 あくびが出そうな英語を2時間、三角関数に頭を悩ませて、お弁当を食べて。 そのあとは美術室で判子を彫って、トロンボーン鳴らして、帰るだけ。 先週もその前の週もずっと、同じだったはず。 だけど、橋本があんなことを言うなんて……。 美術の授業で、もう終わりが近づいていた。 片付けし始めたときだった。 私机拭くから、きれいにしておいてね。って言ったら、 おおっ、て言うだけの男子に混じって、サンキューと橋本くんだけは言ってくれて、いい人だなぁって、余韻に浸ってた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加