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「二人にちょっと聞いて欲しいんだけど。。。」
静かなトーンでルイが私と直登を見つめた。
「今迄俺って言ってたけど、これからはルイって自分の事言おうと思ってるの。戸籍は、、、親の承諾を得てから変えたいと想ってるからまだ男だし、でも心は子供の時から女。。。今回体を女にしてやっと念願かなったけど、まだ自分をこの世に生み出してくれた両親に、、、伝えれてなくて。お母さんにはなんどか話を聞いてもらって、一緒に苦しい思いもさせてしまったし、辛くあたったりもしたこともあるし、、、、お父さんに何も伝えれてなくて。だから、大切な両親に伝える日が来るまで、“わたし”って言わないことにする、から、、、
それまでは、両親からもらった大切な名前ルイって自分の事いうから。。。
男でも女でもルイはルイに変わりないから。
これから、今まで以上に二人に迷惑かけたりするかもしれないけど、ルイのそばにいて欲しい。
体を手に入れても、まだ暗闇をさまよってる時もあるから買い物とかご飯とか付き合って。
よろしくっ二人とも!」
泣きながら精一杯わたし達にルイは伝えてくれた。
最後は明るくふるまってたけど、きっと沢山の不安を抱えている。
大切な人のため
力になれるよう寄り添っていきたい。
私も気づけば号泣していた。
私の知らないルイがたくさんいて、私の告白とかきっと辛かったんだろうな。
両親の問題、、、
これからたくさん障害があるのだろうけど、それを一緒にはねのけていけるよう、手助けができたら、、、
私たちが今までどおり一緒にいて
バカしあえる中であることが
ルイにとって一番の居場所になってくれるよう
これからもっと仲良くなろう
ルイとギューーーッと抱き合いながら二人して号泣(´;ω;`)
そんな二人を
更に直登はギューーーッと包んでくれた
「ルイは出逢った時からずーっとルイだよ。」
直登はポツリと言った
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