第1章

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とりあえず、AとBは自分達の考えを神様に話しに行った。 神様とは、全ての父であり、全ての母である。 神様は天使達の話を聞いてニコリと微笑んだ。 「可愛い天使たちよ。 お前達が見た人間の生活を体験してごらんなさい。」 天使達は、他の天使達の邪魔にならない様に雲の端、人間界で言う崖淵にそれぞれの家を作った。 天使達は粘土で作るかのごとく、雲を千切って貼って、それぞれの見た家を作った。 Aはあばら家が出来た。 Bは2階建ての小さな家が出来た。 しかし2人にはどちらに価値があるのか分からない。 天使達は自分達が作った家に入って、自分達が見た人間の行動を真似してみた。 しかし天使達は『食事』という概念がない。 真似だけの食事では、楽しいと感じる事は出来ない。 天使達は更に人間を知ろうとして、人間界を見下ろした。
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