第1章

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Bの見ていた家族は、食べ終えた人間から食器を片付け始めた。 それぞれが食事という行事を終えた気だるさを残していた。 その後個々がバラバラの部屋でテレビを見たりゲームをしたり、特に会話を交わす事なく時間を過ごしていた。 「やっぱりつまらないのは人間だよな。」 Bは自分の作った家にテレビやゲームを作ってみたが、雲で出来たそれらは動く事なく、Bには何が楽しいのか全く分からなかった。 「こんな事して、人間は何が楽しいのだろう?」 Bは自分の気持ちを口に出す事で、つまらない気持ちを落ち着けようとした。
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