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E組でイジメの騒ぎが起こっているという話を耳にしたのは、それから一ヶ月後のことです。
私もA子も高校生活を楽しむことに夢中だったので、E組のY子という存在については、すっかり忘れていたところでした。
「仕方ないよ、あいつ、ほんとキモいから」
食堂で、たまたま相席になったE組の女の子が、A子を前にしてテンションが上がったのか、ペラペラとイジメの件について語り始めました。
「髪型だけじゃないんだよ。話し方とか香水とか、アクセサリーとか、もうストーカーってレベルでA子ちゃんの真似をしていてさ。実は、A子ちゃんを怖がらせたらいけないと思って、今までE組の中だけでY子を説得して止めさせようとしていたんだよ。そしたら、Y子が勝手に発狂して、カッターを振り回してさ。被害者は私たちの方だっての」
私とA子は言葉を失いました。
「学校は問題を大きくしたくないみたいだけど、マジで気をつけたほうがいいと思うよ。あいつ、絶対におかしいから」
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