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「ほんなら、下で渡したらええねん! はよ、ワシにコーヒーを淹れんか! お前の淹れたコーヒーが飲みたいんや」
と、また、まるで駄々っ子のように声を上げるオーナーに、ホームズさんは『やれやれ』と肩をすくめた。
「うるさいので、下で開封しましょうか。コーヒーを淹れますので」
「あ、はい。私も久々にホームズさんのカフェオレを飲みたいです」
私はクスクス笑って頷き、再び箱を手に、一階へと降りた。
って、この箱を一階から二階に運んで、また戻すって。
まるで、キスするために二階に上がったみたい。
そう思うと、急に恥かしさが募って、顔が熱くなった。
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