第一章 『ホームズさんの謎』

14/105
前へ
/656ページ
次へ
「うそやん、付き合うとるんやろ?」 仰天する香織に、 「いや、だから、ずっと会えてないから仕方ないの! ホームズさんが帰って来たら、家に遊びに行かせてもらうもん!」 と思わずムキになって答えてしまった。 「そんな、ムキにならんでも。行ったら、どんな家か教えてな」 「うん、私も急に興味がわいてきた」 「急にって」 吹き出すように笑う香織。 本当にホームズさんはどんな家に住んでいるんだろう? ワクワクすると同時に、 思えば何も知らないんだなぁ、 と苦笑も浮かんだ。
/656ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23358人が本棚に入れています
本棚に追加