第三章 『失われた龍』

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「まぁ、京都を紹介する番組と聞いては、力になりたい気持ちもありますしね。 しっかり勉強して、京の町の素晴らしさを伝えて頂けたらと思います」 ピシャリと言われて、「は、はい」と咄嗟に姿勢を正した。 しかし、マネージャーに言われるよりも、ずっと気が引き締まる。 「それでは、事前に南禅寺の資料だけでも見ておきましょうか」 と棚から分厚い本を取り出すホームズ。 って、そういえば、こいつ。 ……俺より3つも年下だったんだよな? 落ち着いた物腰で本を開くホームズを眺めながら、自分との差に苦笑した。
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