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ヒロシは少しビックリした。
母は色々考えてるんだ。そう何となく思った。
いじめられて帰ってきても心配の言葉なんかかけやしない。そんな母だったから。
家は多少貧しい部屋だったから、僕はヒッソリ父の部屋に忍び込んだ。
僕はライターに興味を持った。
カチッ。カチッ。
僕にはとても楽しいおもちゃになった。
暗闇でライターの火を付けっぱなしで、ぼーっとしていた。
すると、
母は後ろにいた。黙ってヒロシの頬を平手で叩いた。母は言った。
『あんたにどんなことがあってもあんたが悪いことしたら元も子もないんだよ!わかる?』母は怒ったけど少し悲しい顔をしていた。
『ごめんなさい。』ヒロシはうつむいて謝った。
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