第1章

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そしてお昼の時間、僕はまたあのベンチへと向かった。 するとまたあの人がベンチに座っていた。今日は寝てない… 「あぁ、来てたの…」 僕にやっと気づいたのかあくびをして目をこする。 「今日もぼっち飯?」 「……いつも、です。」 「へぇ…」 特に気にする様子もなく、紙袋からパンを取り出して黙々と食べ始めた。 僕も隣にお邪魔してお弁当箱を開くと視線を感じて見上げるとイケメンさんが僕のお弁当をまた見ている。 「あの、イケメンさんはいつもパンなんですか?」 そう聞くとイケメンさんは、ポカンとした後くすくす笑う。 「俺の名前、イケメンさんじゃなくて東雲 朔(しののめ さく)ね」 「東雲さん…あ…えと、僕は柏木飛鳥です……」 ちらりと東雲さんのバッジを見ると緑だったからきっと3年生なんだろう。 「で、なんだっけ?いつもパンか、だっけ?」 「あ、はい…」 「まあ大抵パンだね。」 「…それだと栄養偏りませんか?」 「生きてるから問題ないと思うけど…」 そう言いながらまた紙袋からパンを取り出す。一体いくつ食べるんだろう?
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