第1章

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放課後、生徒がほとんどいない教室で僕はのんびりと部活に行く準備をしていた。 準備が整い、ガラ、とドアを開けて教室を出ると 「ヤンデレさいこおおおおおおおお!!!」 ードンッ 「…っ!?」 変な単語を叫んで走ってきた人とぶつかってしまった。 「あっ、す、すみません!!!」 さっきの衝突でふっとばされてしまった僕は慌てて立ち上がって頭を下げた。 「いや、俺の方こそごめん!ちょっと興奮してて、そこいるとは思わなかったからさ。」 そう言って頭をかく人物は見たことが無かった。 しかも制服も僕とは違うし……あ、そういえば隣のクラスに他の学校の人が来てるって言ってたような…… 僕が顔を上げると、その人はカッと目を開いて僕の顔を覗いてきた。 「平凡萌え…」 「え?」 そりゃ自分が平凡なことくらい知ってるし、この人はイケメンだけど初対面なのにちょっと失礼だよ…
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