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「僕も父さんが幸せならそれでいい。でもお母さんを忘れないで…」
「飛鳥…もちろんだよ。俺はずっと母さんを愛している。」
新しいお母さんが来るなんてちょっと不安はあるけど、それを父さんが望むならそうしてあげたいと心から思った。
「あと、もう一つ重要なことを聞きたいのだけれど…」
「なんだい?」
姉さんはいつもより真剣な表情…かはわからないけど、そう聞いた。
「その新しいお母さんには息子はいるのかしら?」
「あ、そうだ。言うのを忘れていたね。…でも何で息子だけ聞くんだい?」
父さんは何と無く姉さんの性癖みたいなのを知っているみたいだから苦笑いになった。
「それはもちろん、これからの飛鳥ちゃんと義兄弟のイチャコラを見れるか気になるからよ。」
「…………彼女はバツイチで、2人息子がいるよ。」
父さんが困った顔でそういうと、姉さんはパァっと顔を明るくした気がした。
「年齢は!?」
「確か、飛鳥と同じ高2と、高1だったかな。」
「ふ、ふふ、腐腐腐腐腐腐腐」
姉さんは気持ち悪い笑い方をしながらそれからも新しいお母さんの息子について父さんに質問していた。
僕はその間に夜ご飯を作って、それからみんなで食べた。
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