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口元を隠す飛鳥くんは耳まで真っ赤になって、ちょっと可愛く見えた。でもそんなに恥ずかしがるってことは読んだってことなのかな?
「飛鳥くん…?」
「そんな目で見るなよ…」
僕がどんな目で見ていたのかは分からないけど、ばつが悪そうな顔をしてチラリと僕に視線を向けた。
「ふふ、ほらぁ…飛鳥ちゃんがお子ちゃまなのよ。」
「まさか男同士であんな……」
「もっと激しいのがお好みかしら…?」
「い、いや…もういいです。」
「あら、勿体ない。平凡受けの本たくさん用意したっていうのに…」
なんだか飛鳥くんは僕より大人なんだなぁと思うと同時に、姉さんに馬鹿にされた気がして、姉さんの持っている本に目をやる。
その視線に気づいた姉さんが僕の方に本を向けピラピラとページをめくりあるページで止める。吹き出しにハートが乱舞していて、生々しい絡み合いに目がチカチカしてショート寸前だ。
「ふぉっ…」
視界が真っ暗になって何かと思ったら後ろから飛鳥くんの手が回ってきていたようだった。
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