1322人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
何も言えない私に、当てずっぽうに言ったのかもしれないけど、
思い切り核心をついていて、驚いて目を見開いてしまった。
享のこと、昨日そんなに話したんだっけ?
「そーなんだ・・」
ルイくんは、ため息混じりにそう言いながら、正面に立っている私の右手をとった。
え・・?
「・・莉子さん。迷惑かけたと思ってるんなら、今日付き合ってよ。
今度は俺の行きたい店」
「は・・?」
ルイくんの両手で包み込むように握られた私の右手がなんだか熱くて、
そこから熱が体中に伝わってく・・。
「昨日、どんだけ煽られたと思ってんの?我慢すんの大変だったんだけど」
「え・・。私、何を・・?」
なんか言ったっけ・・?
途中から記憶がほとんどなくて・・。
「ふーーん。覚えてないんだ・・?」
意地悪いキレイな悪魔の微笑み。
最初のコメントを投稿しよう!