恋愛対象(中嶋 要side)

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出版社に勤めるユキが、着々と実績を上げていくのを 素直に応援していた。 ユキにとって、小さい頃からの夢だった、 女性誌の編集。 ユキは、俺のどこに惚れてくれたんだろう・・。 「要、やっぱりそろそろ子ども欲しいよね?」 「うーん。 一人くらいいてもいいかな」 「1人と言わず9人でしょ。 結婚式の時、野球チームができるくらいって 言ってたの覚えてるよー。 ごめんね。 私が仕事ばっかりだから、気を使わせてるよね。 要が子ども好きなこと、 分かってたけど・・」 「いや別に。ユキの仕事は応援してるしさ」 「今のプロジェクトが終わったら、 ちゃんと考えるから。 もう32だし。 そろそろ要をパパにしてあげたいし」 「すげー。うれしい。 ユキは仕事にすぐ復帰できるように、 俺も育休取るから・・」 「うん。ありがとう」 ずっと、うまくいっていた。 子作りなんて考えなきゃ良かったんだ・・。
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