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「広報の桜井です。
永見課長は・・?」
第2営業のフロアに入ると、
入口に、二人の男性社員が、
立ったまま話をしていた。
クルリと見渡した限り、
堂本の姿は、、
ない・・。
何をこんなに緊張してるんだろう・・。
ホッと息を吐き出して、
フロアの奥に目を向ける。
「あぁ。桜井。
わざわざ、来たのかよ」
永見くん・・。
口調も、視線も、今はそれほど冷たくないけど・・。
やっぱり苦手なのには、変わりない。
「・・急にお願いしてごめんね。
それで、出来てる?」
「堂本に頼んだんだけどな・・。
今、席外してんなぁ・・」
永見くんは、堂本のデスクと思われる場所に顔を向ける。
そっか・・。
この件、
堂本が、関わったんだ・・。
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