35歳の誕生日 ①(1)

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「広報の桜井です。 永見課長は・・?」 第2営業のフロアに入ると、 入口に、二人の男性社員が、 立ったまま話をしていた。 クルリと見渡した限り、 堂本の姿は、、 ない・・。 何をこんなに緊張してるんだろう・・。 ホッと息を吐き出して、 フロアの奥に目を向ける。 「あぁ。桜井。 わざわざ、来たのかよ」 永見くん・・。 口調も、視線も、今はそれほど冷たくないけど・・。 やっぱり苦手なのには、変わりない。 「・・急にお願いしてごめんね。 それで、出来てる?」 「堂本に頼んだんだけどな・・。 今、席外してんなぁ・・」 永見くんは、堂本のデスクと思われる場所に顔を向ける。 そっか・・。 この件、 堂本が、関わったんだ・・。
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