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「え・・?
何かって・・?」
美波は、
キョトンとしたまま、こっちを見て、
ゆっくりした仕草で、紅茶を啜った。
「うーん。何だろう・・」
私が聞いておいて、何かよくわかってないのだけど・・。
「お正月に会った時から、気になってたんだよね・・。
たまに、美波が、寂しそうな顔をするから、
何かあったのかなって。
仕事のことかな?
それとも・・
妊活のこと・・?
なんだろう・・。
よくわからないんだけど・・。
もし悩みがあるなら、私で良ければ聞くよ?」
美波は少し目を細めて、私を見たあと、
フゥーっと
大きくため息をついて
力なく言った。
「そっか・・。
莉子にまで気づかれちゃうとは思わなかったな」
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