35歳の誕生日 ① (2)

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別れてから初めて私が莉子と会ったには、もう落ち着いていて、 ボロボロだった印象はあんまりないけど・・。 彼が、振られたの・・? 莉子に・・? 中嶋くんは、残っていたビールを一気に飲み干して、私の顔を覗き込む。 「桜井、やっぱ気になんの・・?」 「うん・・。 ちょっと気になっちゃった。 彼、彼女と別れちゃったんだね・・」 中嶋くんだけに聞こえるように、本当に小声で言った。 「なんか、そうみたいだな。 だったら、順ちゃんも少しはチャンスあるかもな?」
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