35歳の誕生日 ①(3)

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「わ・・私は・・・。 莉子の学生時代の友人で・・桜井美波。 聞いたことない・・? あっ、お正月も莉子は、うちに泊まっていったんだけど・・」 「・・・・」 鋭い目で、じーっと私の顔を伺ってから、 ポツリと言った。 「あんたがミナミ・・?」 良かった。 少しは私のことを 彼に話していてくれたんだ・・。 少しホッとして、頷いた。 「まじで?すごい偶然だな・・!」 向かいに座ったままの中嶋くんが、驚きの声をあげるけど、 私は、ルイくんから目が離せずに、ゆっくり立ち上がった。
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