35歳の誕生日 ②(1)

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「・・・。うまくいくといいな。 あいつとその彼女」 「うん・・・」 莉子は彼のことを思って、離れていったのかもしれないけど・・。 彼は、ちゃんと莉子と話をして、莉子を受け止めてあげて欲しい。 二人はまだ終わってないって、信じたい。 「で? 結局、彼女となんで別れたわけ・・?」 やっぱり中嶋くんも気になってるんだ・・。 「ちゃんと、うまくいったら、教えてあげるね」 「おぅ」 私は、笑った。 彼と話してから、 すごくドキドキしていた鼓動が、 中嶋くんと一緒にいると、落ち着いていく。 横を歩いている中嶋くんの顔をチラッと見ると、フッと目が合って、口元を緩ませる。 「どうした・・?」 「ううん。なんでもない」 ちょっと気まずくて、 慌てて目をそらして、話題を変えた。
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