887人が本棚に入れています
本棚に追加
帰る方向は一緒だから、
たいして言葉がなくても、
自然に並んで、同じ道を進んでいく。
最寄駅についたのは11時近く。
十分遅い時間で、
心身ともに、疲れが回っていて、
あとは帰って寝るだけ。
だけど、誕生日だからかな・・。
このまま、帰ってしまうのは、
少し惜しい気がして。
そういえば、
家からもう少し先に行ったところに、
以前中嶋くんと二人で行った
お洒落なバーがあったっけ。
遠目に自宅が見えてきて、
いつもなら、歩みを止めることなく、
あっさりと別れるのだけど・・。
今日くらい、もう1軒付き合ってもらってもいいよね?
そう口に出そうした時、
私のマンションの前に立つ
男の人の影に
目が止まった。
最初のコメントを投稿しよう!