35歳の誕生日 ②(1)

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週が明けたら、 ちゃんと部長と話し合おうと思っていた。 私の誕生日だから? 出張から帰った足で、 そのままここに・・? もし私が、 家に一人で居たんだったら、こんな日は、誰かにそばにいて欲しくて、 断りきれず、家に上げていたかもしれない・・。 だけど・・。 「美波・・。それでいいの?」 部長の声に、ハッっとして、部長と目を合わせた。 『美波』・・。 この期に及んで、私を名前で呼ぶなんて・・。 それは、そういう関係だってバラしているのと一緒だ。
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