真実 (後藤 類 side) (3 )

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店の中に戻ると、大将が声を掛けてきた。 「おっ、ルイ・・。 話は終わった・・?」 そんな大将の声も、頭を素通りしていく。 財布から1000円札を取り出すと カウンターの上に、置いた。 「お釣りは、また今度取りに来るわ」 タラタラ会計をしてる間も惜しい。 早く・・会いたい・・。 後ろで、大将や順が、何か言っている声がするけど、 耳には入ってこないまま、 俺は、早足で再び、店を飛び出した。 「ちょ・・ちょっと待ってよ」 入口のところで、 さっきの女、ミナミに声をかけられたけど・・。 足を止めたくはない。
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