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店の中に戻ると、大将が声を掛けてきた。
「おっ、ルイ・・。
話は終わった・・?」
そんな大将の声も、頭を素通りしていく。
財布から1000円札を取り出すと
カウンターの上に、置いた。
「お釣りは、また今度取りに来るわ」
タラタラ会計をしてる間も惜しい。
早く・・会いたい・・。
後ろで、大将や順が、何か言っている声がするけど、
耳には入ってこないまま、
俺は、早足で再び、店を飛び出した。
「ちょ・・ちょっと待ってよ」
入口のところで、
さっきの女、ミナミに声をかけられたけど・・。
足を止めたくはない。
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