887人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・ふーん・・。そういうことか・・」
中嶋くんは、そう呟くと、腕を組んで考え込んでしまった。
すっかり空になったグラス。
冷蔵庫には、もうビールは入ってなかったはず・・。
重い空気での沈黙は、やっぱり耐え難くて、
私は無理やり笑顔を作って、話し始めた。
「話しを聞いてくれて、ありがとうね・・。
聞いてくれただけで、ちょっとラクになったよ。
中嶋くんといるとさ。
なんかホッとできるんだよね・・。
私は私でいて、いいんだって思える・・」
中嶋くんは驚いたようにハッっと息を呑んで、
一度、目を見開いてから、
少し顔を歪めた。
最初のコメントを投稿しよう!