真実 (後藤 類 side) (3 )

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俺の早足についてきたせいか、 息を少し上げながら、ミナミは俺を見上げる。 「昨日、メールが来てたんだけど・・ この時間なら、たぶん、もう家にはいないはずよ・・」 そうなんだ・・。 「ふーん。まぁ・・。 いないかどうか、行ってみなきゃわかんねーじゃん」 いないかもしれねぇけど、まだいるかもしれないんだろ・・? とりあえず、何かしなきゃ、気が済まない・・。 「莉子を幸せにしてあげてね」 ミナミは、俺の顔を覗き込んで言う 『幸せに』・・か・・。 「・・わかんねーよ・・。 とりあえず・・ 話してくれて、サンキュ」 ここで、ミナミと偶然会わなかったら・・。 俺は、一生知らないままだったのかもしれない。
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