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なかなか涙は落ち着かなくて、
「やっぱり、私・・。
堂本くんが・・好きみたい・・」
震える唇で、やっと口に出せたのは、
それだけだけど・・
「そうだろ?」
中嶋くんは、
いつもの優しい笑顔に戻って、
満足そうに頷いた。
中嶋くんは、
はじめから私を抱く気なんて、なかったんだよね・・?
こんな時も優しくて。
本当に、いい人なんだから・・。
「・・ちょっと、トイレ借りるな」
「あ・・。うん」
私は頷いて、トイレのドアを指さすと、
中嶋くんはソファーから立ち上がり、
トイレに向かっていった。
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