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中嶋くんはソファーに戻ってくることなく、
ダイニングの椅子に再び腰を掛ける。
「な。このワイン。
開けちゃっていいの・・?」
こっちを見ながら、ニッっと笑った。
いつもの笑顔でホッとする・・。
やっぱり、恋愛感情は持てなくても、
落ち着ける存在であることには、変わりないんだ・・。
「うん。開けていいよ」
私も、テーブルに戻って、
中嶋くんと再び向かい合った。
あんなことがあって、
ちょっと恥ずかしいけど・・。
中嶋くんが、
いつも通りだから救われる。
もし、中嶋くんが、
止めてくれなかったら・・。
また、
取り返しの付かないことを
してしまうところだった。
今度こそ、
私は、ちゃんとまっすぐ進もう。
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