894人が本棚に入れています
本棚に追加
「え・・。
な、何・・言ってるの・・?」
中嶋くんの表情は緩むことなくて、
そこに、イヤラシさなんて全然感じない。
冗談とは、思えない・・。
「・・本気・・?」
いきなり騒ぎ始めた胸の鼓動・・。
「あぁ・・」
中嶋くんは、静かな声で頷く。
中嶋くんとの子供・・。
考えたことがないわけじゃなかった。
こんなに温かい人の子供なら
って思ったことはある。
だけど・・。
本当に・・?
「別に・・子供が出来たって、俺と一緒になれとか言わないよ。
ま、俺の子じゃ、
そんなに頭は良くないかもしれないけど・・。
桜井の子ならそのへんカバーできるだろ・・。
桜井が、一人で育てたいなら、それでいい」
最初のコメントを投稿しよう!