35歳の誕生日② (2)

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「え・・。 な、何・・言ってるの・・?」 中嶋くんの表情は緩むことなくて、 そこに、イヤラシさなんて全然感じない。 冗談とは、思えない・・。 「・・本気・・?」 いきなり騒ぎ始めた胸の鼓動・・。 「あぁ・・」 中嶋くんは、静かな声で頷く。 中嶋くんとの子供・・。 考えたことがないわけじゃなかった。 こんなに温かい人の子供なら って思ったことはある。 だけど・・。 本当に・・? 「別に・・子供が出来たって、俺と一緒になれとか言わないよ。 ま、俺の子じゃ、 そんなに頭は良くないかもしれないけど・・。 桜井の子ならそのへんカバーできるだろ・・。 桜井が、一人で育てたいなら、それでいい」
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