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「美波さん。
そんな慌てて立たないで」
「やだ。病人じゃないんだから。大丈夫よ」
堂本さんは美波の腰をそっと支えながら
エスコートするように、
美波に寄り添う。
この二人。
そのまま結婚式場のパンフレットに載れそうなくらい
絵になってる・・。
「美波さん。キレイです・・」
堂本さんが美波をじっと見つめながら、
囁くのが見えて、
私まで顔が赤くなってきて、
慌てて、目をそらした。
「じゃ、また後でね」
「うん。莉子、ありがとう」
美波に手を振り、
私は、新婦控え室を後にした。
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