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カジュアルなレストランウエディング。
座席は自由で、
すでに会場のテーブルについているルイくんの元に
ゆっくりと歩いていく。
「ルイくん。お待たせ。ごめんね」
黙っていると不機嫌そうに見えるルイくんも、
私の姿を見て、フッと表情を緩めた。
さくらが生まれて以来、
二人きりで過ごす時間がなかなかないから、
今日はなんだか緊張する。
ルイくんの礼服姿も、
すごく似合っていて、
見ているだけでドキドキしてしまう・・。
「ルイくん、似合うね・・」
見とれながら呟くと
ルイくんはフッっと笑った。
「何度目だよ。朝からずっと聞いてるぞ・・。
それより、美波さんに会えた?」
「うん。すっごくキレイだったよ」
私はゆっくりとした動作で、
ルイくんの横のイスに腰を下ろした。
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