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「さくら・・。大丈夫かな・・」
私は時計を見ながら呟いた。
そろそろお昼寝の時間だ・・。
さくらはもうすぐ2歳の誕生日を迎える。
ルイくんに似て、顔立ちがはっきりしてる女の子。
ご両親に預けるのは、久しぶりで、
やっぱり気になってしまう・・。
「さっき電話したら、今、昼寝中だって。
ずっと元気に遊んでたみたいだぞ」
「そっか。良かった」
「ゆっくりしてこいってさ」
「うん。助かるね」
そっか今日は、
久しぶりの二人きりのお出かけだもんね・・。
楽しまなくっちゃね。
「莉子さんは、体調大丈夫かよ?」
ルイくんが、少し心配そうに私の顔を覗き込む。
つい先月、
私のおなかの中には、
もう一つの命が芽生えたことがわかったばかり。
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