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「『すぐ来る』って……誰か来るの?」 メニュー表をテーブルに置いて首を傾げた織田は、つぐみちゃんの視線を辿りながら、3名を代表して尋ねる。 「はい。って、あれ?聞いてません?」 「聞いてないよ」 キョトン。とした3人に視線をやってから織田に尋ねたつぐみちゃんは、織田の言葉を聞き 「……」 ゆっくりと顔を横に向けた。 「お兄ちゃ」 「あ。来た」 怖い顔をしたつぐみちゃんがひばりに詰め寄ろうとしたところ、店の入口を指さすひばりに邪魔をされる。 それにつられ、4人が一斉に視線を向けた。 「こんばんは」 テーブルに近づき、大きく手を振って呼んだつぐみちゃんに嫌そうな視線を投げた後、俺達に小さく頭を下げた人物とは。
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