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「あやめ、つぐみに言ってよ。鷹臣なんて女にだらしない男はやめておけって」
テーブルに両方の肘をついて指を組み、そこに顎を乗せてニヤニヤ笑う彼女を軽く睨みつける。
「あ、悪いけどそれだけはお断り。私、恋する女の子の味方だから」
ヒラヒラと手のひらを振って俺の頼みを拒否するあやめ。
「っていうか、つぐみちゃんの味方だから」
顔を傾け、口角を上げて「ウフッ」と笑う。
「……」
目の前に海老フライとナポリタンがなければ、朝、必死で伸ばしてくる、そのストレートのボブ頭をグッシャグシャに掻きむしってやるのに。
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