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――――…
眠い。
けれど、寝てはいけない。
「鷹臣くん、今日は車で来たの?」
「うん。明日休みだから」
「泊まるんだね。じゃあ、布団用意しなきゃ」
「ソファーで寝るからいいよ」
「ダメだよ、ソファーじゃはみ出ちゃうでしょ」
「なら、つぐみちゃんのベッド貸してくれる?」
「いいよー。ついでに添い寝もしてあげる」
「ううん。それはいらない」
鷹臣とつぐみ。
2人で共謀して俺に酒を飲ませ、酔わせてつぶそうなんて企みは、絶対に阻止しなければならない。
「……鷹臣。誰が寝かせるか、このエロガキが」
テーブルに突っ伏しながら今にも落ちそうな瞼を必死に開け、俺のグラスに日本酒を継ぎ足す鷹臣の手首を掴む。
油断したら今にも意識が落ちてしまいそうだ。
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