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そして再び顔の強張っている3人を押し出し、シャッとカーテンを閉ざしてくれた。 「先生っっ…リン、どうなっちゃうの?!」 「死なないって言ってたけど、望月さん。何かの病気なんですか?」 矢継ぎ早に吉原先生に質問している瑞希と山田君の声が聞こえて、のた打ち回りたいぐらいに恥ずかしい。 屋上へ行けたら飛び降りて良いぐらいに恥ずかしくて、すこぶる憂鬱だ。 「大丈夫だって言ったろう?彼女は少し疲れてるだけだよ。だからご飯を食べて、ちゃんと眠ればきっと良くなってくれると思うよ?」 『…………』 優しく諭すような吉原先生に、カーテンの向こうが沈黙する。 「……バスケ部なんかに行かされちゃったから疲れてるの?リンはあんなに嫌がってたのにっ」 今にも泣き出しそうな瑞希の呟きに、私の背中から冷や汗が噴き出す。 違うと叫ぶ代わりに、落ち着きかけていた呼吸が、再び荒いものへと変わってしまう。 「…ウーン。先生は良く分からないな。でも、キミが思っている理由が原因じゃ無いかも知れないよ?」 私の気持ちが分かっているかのように瑞希を窘める吉原先生に。 「でも先生っっ!この前練習が終わった後にリンは倒れてたんだっ。バスケ部の先輩に背負って貰わないと、自分で歩けないぐらいにヘトヘトで…」 瑞希は勢い良くまくし立ててしまう。 もうヤメて。勝手に私の事をベラベラ人に話さないでっっ!! カーテンの向こうから聞こえる瑞希の声に、胸の中が掻き毟られるようで苦しくて堪らない。 「ヒュッ…ヒュッ……ヒッ!!」 自分で紙袋を押さえて要られ無いぐらいに苦しくて、ベッドの上でのた打ち回ってしまう。
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