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何発もの銃声が、スーパーから響いた。 近所の住人が異変に気づき通報する。 店内の光景は正に地獄絵図。 買い物客9名、従業員6名が店内で射殺されている。 主要武器は散弾銃。 床や壁、食用品などに血や肉片が飛び散っていた。 最も酷いのは、顔面を至近距離で吹き飛ばされた女子高生と従業員2名の遺体。 其処ら中に、ドロッとした赤黒い血、歯や肉片、脳みその断片が飛び散っている。 「これは、ひどいな…」 捜査一課刑事の小磯が、そっと遺体に手を合わせる。 「遺体は、女性が前原希美さん17歳。男性が清水恭也23歳です。2人に接点はありませんねぇ」 同僚刑事の仲井がいう。 小磯は軽く頷いた。 「こっちにもあったぞ!!」 捜査員の神箸が呼ぶ。 トイレで遺体を見つけたらしい。 小磯と仲井はそちらへ向かう。
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