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どこかの工場。
ビニールテープでぐるぐる巻きにされた挙句、血まみれにあった男が倒れている。
その周りに、スーツ姿の男たち。
拳銃―コルトガバメントを倒れている男に向けている。
「き、北村さん…李…承淑という…男を知っているか?」
血泡を吹きながら男は言う。
北村と呼ばれた男は、首を縦に降った。
「韓国の金持ち。 知ってるぜ。それがどうした?」
「あ、あんたの、金と…シャブを全部パクって逃げたんだよ…」
北村は笑った。
「てめえ、それ本気で言ってんのかい? 李と俺たちは手打ちになってんだよ。嘘は見破られるんだぜ?」
撃鉄を起こす。
銃口を男の眉間に押し付ける。
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