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8月5日。
眠っていた時に、スマートフォンが鳴る。
電話だ。
葛城翔は、それを取った。
幼馴染の間宮ゆかの母親からだ。
電話に出る。
「はい、もしもし」
「あ、翔くん? そっちにゆか来てない?」
「いえ、来てませんが」
一体どうしたのだろうか。
そういえば、最近会っていない…。
「ゆか、どうしちゃったんですか?」
「…帰ってきてないのよ」
「か、帰ってきていないって…」
「なんかね、流歌ちゃんの家で泊まるってメールが来たっきり帰ってこないの」
流歌…。
藤江流歌。
俺とゆかと同じく幼馴染だ。
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