第拾話 直接対決

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ジョージは鎌倉刀を腰に差して、 左手親指で弾く様に鯉口を切って抜き易くし、 柄巻きに指をかけて握り、 一気に抜刀して構えた。 「ほう…隙だらけだが型は良い…」 ガイセリック騎兵は、 ジョージが未熟ながらも武人としての立ち姿に惚れ惚れした。 しかしジョージには一切余裕は無い。 「ヤバい!ついつい抜いたけど、 どうやって戦えば… どう考えても鍔迫り合いは出来ないよね…」 ジョージは勢いで挑んだ事に、 正直後悔したのだが、 近衛兵達に逃げないと啖呵を切ってしまったので、 後には引けなくなってしまった。 「どうしたら…どうしたら…」 文字通り武者震いだが、 ガイセリック騎兵は突進して来る! まるで加速したリニアモーターカーの如き圧である! 「こうなったら!」 覚悟を決めたジョージは、 ガイセリック騎兵を迎え討つ事にした!
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