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ジョージは鎌倉刀を腰に差して、
左手親指で弾く様に鯉口を切って抜き易くし、
柄巻きに指をかけて握り、
一気に抜刀して構えた。
「ほう…隙だらけだが型は良い…」
ガイセリック騎兵は、
ジョージが未熟ながらも武人としての立ち姿に惚れ惚れした。
しかしジョージには一切余裕は無い。
「ヤバい!ついつい抜いたけど、
どうやって戦えば…
どう考えても鍔迫り合いは出来ないよね…」
ジョージは勢いで挑んだ事に、
正直後悔したのだが、
近衛兵達に逃げないと啖呵を切ってしまったので、
後には引けなくなってしまった。
「どうしたら…どうしたら…」
文字通り武者震いだが、
ガイセリック騎兵は突進して来る!
まるで加速したリニアモーターカーの如き圧である!
「こうなったら!」
覚悟を決めたジョージは、
ガイセリック騎兵を迎え討つ事にした!
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