失意の底

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お昼休みに、しつこくカーソルを叩いていた私に、国ちゃんが声をかけてくれた 「んー、食欲ないからいー」 「え、なんか食ったほうがいいって」 「……うーん」 うだうだしている私に、国ちゃんがサンドイッチを差し出して 「それ食えよ。俺、社食行ってくるから」 「や、ほんといいから」 「食っとけって」 そう言って立ち上がると、国ちゃんはパーテーションの向こうに消えて行った
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