失意の底

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拭い、きれない 私、心のどこかにずっと その事がわだかまりになっていた 自分で、その道を選んだくせに そして、自分からそれを棄てたくせに ――最低だ。 「成田?」 思い詰めてずっと一方方向を見ていた私に、いつのまにか戻ってきた出野部長が声をかけてきた――けど その声に気がついたのは、何回か呼ばれたあとだった
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