その1、「鰹節の逆襲」

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「ん?これ昆布じゃん」 「こんぶ?」 「しかも生じゃん」 日曜日の昼下がり、高校二年生の青年『鍋島竹(なべしま-ちく)』は、『暇なら輪(りん)の面倒みててよ』と、母親に半ば強制的に押し付けられた妹の『鍋島輪(なべしま-りん)』を肩車しつつ、二人で公園に向かって歩いていた。 そしたら、行く道の途中で昆布が落ちてた。 根っこ付の立派な昆布だ。 どことなく磯臭い。 臭い。
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