E.6

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小さな道具を購入した。 ソレは、少し前の私であれば見せられたところで使い途もわからずにいただろう。 あまり一般的なものではないと思う。 彼に連絡し、会う約束を取りつけて。 ――少しずつ、異常な世界に慣れていく自分に愕然とした。……けれど、彼が喜んでくれるなら、その異常性もなんとも思わなくなっていた。 その道具は、普通の人間であれば用のない代物だった。
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