E.6

3/5
前へ
/23ページ
次へ
彼は、あの首輪を着けて出迎えてくれた……いや、そういう約束だった。私はこれを当然のものとして受け入れなければならない。 彼の服を脱がせた後。 私はあなたを傷つけたいわけではないのだから、辛かったら無理せず言って欲しいと告げて、彼はそれを了承した。 膝を立てて仰向けに寝そべった状態で脚を開かせ、膝を彼自身の手で抑えさせて。 既に期待で体積を増しているものを更に育てるため、私はストッキングを履いて足裏でマッサージをしてやる。 唇を噛み締めて耐えていた。 みるみるうちに育っていく感触が足裏にあり、これ以上ないというところまで達した時点で足を離す。 頬を染め、熱に浮かれた目で欲しがる彼を見ていると、男の大事な部分をもっと踏みつけてやりたくなる…… それを抑え。 銀に鈍く光る例の器具を取り出した。細く、滑らかな金属の棒のセットのうち、最も細いものを。 彼にも知識くらいはあったかもしれない。されど、実行したことはないだろう――ないと信じたい。 これは後ろではなく、前の小さい穴に使うものだと言えば、彼は幾ばくかの恐怖と圧倒的な期待に満ちていた。 潤滑剤をたっぷりとまぶした棒が先端に触れた瞬間、ほんの僅か彼の身体が強張る。それを無視し、そのままじりじりと、後ろにやるのだとしたら焦れったいほどの速度でゆっくりと挿入。 どうしても痛みは生まれるだろう。そもそも後ろとは違い、固形物が通るような場所ではないのだから。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加